--- title: 【おうちGit鯖】Giteaを立てよう released_at: 2024-06-30T00:00:00+09:00 updated_at: 2024-09-03T07:08:00+09:00 tags: - Linux - Server - 自宅鯖 - Docker image: /uploads/ publish: public --- # Giteaを始めよう --- 自分のサーバーにGiteaを立てたよという話です。 Giteaとは、GithubやGitlabなどのGitホスティングサービスの一つで、Giteaはオープンソースで、公式の[gitea.com](https://gitea.com)と(ほぼ)同様のものを自分でホストすることができます。 issue管理や、プロジェクト、Actions、Wiki等のリポジトリマネジメントに使える機能はGitlab にも同様のものがありますが、Gitlabと比べると構築がかんたんで、消費するリソース(主にメモリー)が少ないらしいのでGiteaを選択しています。 ## 宅鯖Giteaの意義 自分のリソースなので、好きなように使えることが一番嬉しいです。どんなにカスなリポジトリを立てても、咎める人間は存在しません。 また、個人的な思想として中央集権的なシステムが好きではないので、自分のプロジェクトを分散管理したいなー、なんて欲求がそこはかとなくあったのです。まあ、自分はGithub Educationに入っているのでタダでけっこうなリソース使わせてくれるのですがね...(Github大好き♡) # Dockerを使ったセルフホスティング --- [Installation with Docker](https://docs.gitea.com/installation/install-with-docker)に書かれているようにdocker-composeファイルを作り、起動します。 自分はMySQLをDBに設定しました。PostgreSQLを使った設定もあるようです。 ポートは3000がウェブ、22がsshdとなっています。適当にホスト側のポートにバインドしておきます。 ## HTTPS HTTPS接続を有効にする方法には、Giteaのビルトインhttpsサポートを利用する方法と、リバースプロキシを利用する方法([HTTPS setup](https://docs.gitea.com/administration/https-setup))があります。 自分はNginxとCertbotで証明書を管理しているので、Nginxでリバースプロキシします。 ↓こんなの。ちゃんとした設定は各自で... ``` server { listen 443 ssl; server_name gitea.hareworks.net; ssl_certificate /path/to/crt; ssl_certificate_key /path/to/key; ... location / { ... } } ``` ## SSHの転送 `git clone`する際、`git@gitea.example.com/User/Repo.git`みたいな感じのSSHを利用すると思います。しかし、SSHを受け付けてくれるのはサーバーの中のDockerであり、そのまま接続するとホストOSのsshdがgitというユーザーの接続として処理されます。 つまり、ssh接続をゲストに飛ばす必要があります。自分は、gitユーザーのログインログイン時にdocker execする方法と採りました。 ``` /usr/bin/docker exec -i -u git --env SSH_ORIGINAL_COMMAND="$SSH_ORIGINAL_COMMAND" gitea sh "$@" ``` ホストの git ユーザーのシェルが docker-shell になり、docker exec を使ってコンテナ上の git ユーザーのシェルを開きます。 加えて、ホストの`/home/git/.ssh/`にGiteaの`/data/git/.ssh`をマウントすることで、Giteaがユーザーから受け取った鍵をそのままホスト側のsshdが認証に使うことができるわけです。 ## メールサーバー メールサーバーがあると、 Inviteメールが届けられるらしいですが、今はまだ立ててません。 自分のドメインでメールを受け取れてないので、いずれGiteaに限らずメールサーバーを立てようとは思っています。