# TUI: セッションコンテキスト長 / ウィンドウ占有率の常時表示 ## 背景 TUI の status line は現状、Run 単位の `↑net upload / ↓output` トークンしか出していない(`crates/tui/src/app.rs:55-61`、`crates/tui/src/ui.rs:850-895`)。これは「このターンで実際に課金される転送量」を示すには適切だが、「今このセッションがコンテキストウィンドウのどこにいるか」をユーザーが把握する手段がない。 Pod は `Event::Usage` で LLM 1 リクエスト分の `input_tokens`(cache 込みの prompt prefix 占有量)を毎回送ってきており(`crates/protocol/src/lib.rs:301-306`)、最新値がそのまま「現在のセッションコンテキスト長」になる。受信はしているが、TUI は cache 控除して run 集計に積むだけで保持していない。 ユーザーは compaction やプロンプト重複の発生を体感するために、コンテキスト消費を常に視認したい。 ## 方針 3 段階の最小拡張で済ませる: 1. **TUI**: `Event::Usage::input_tokens`(cache 控除しない素の値)の最新値をセッション状態として持ち、status line に常時表示する。`Event::CompactDone` でリセット。 2. **Protocol**: `Greeting` に `context_window: u64` と `context_tokens: u64` を追加。前者はモデルのウィンドウ上限、後者は attach 時点の `Pod::total_tokens()` 推定値(次の Usage 到着まで TUI に表示できる初期値)。 3. **Manifest / Pod**: モデルのコンテキストウィンドウは provider catalog のモデルメタに常設の値として持たせ、必要なら manifest 側で override できる経路を 1 つ用意する。配置(catalog エントリの新フィールド or `ModelCapability` 拡張 or `[worker] context_window`)は実装着手時に確定。Greeting 構築時には必ず具体値が入る。 `Event::Usage` 自体は既存の wire を踏襲する。新イベントを足さない。 ## 要件 - Run 中・Idle 中・Paused 中いずれでも status line に `ctx: / (%)` を表示する。 - セッション初期値: `Event::History` の `context_tokens` を採用。最初の `Event::Usage` 受信で上書き。 - 更新トリガ: - `Event::Usage::input_tokens` 受信ごとに最新値で上書き(cache 控除しない素の値)。 - `Event::CompactDone` で 0 にリセット(次の Usage で上書き)。`Event::CompactStart` / `Event::CompactFailed` ではリセットしない。 - `Event::TurnStart` / `RunEnd` ではリセットしない(run 集計とは別のセッション単位指標)。 - 既存の run 集計(`request: N | ↑x/↓y | tool: ...`)は残す。`ctx:` は別フィールドとして併置する。 ## 完了条件 - TUI 起動から終了まで、status line にコンテキスト消費とウィンドウ占有率が常時出ている。 - compact が走った直後、`ctx:` が一旦 0 に戻り、次のリクエストでセッション開始サイズが入る挙動が見える。 - カタログ未掲載モデルを inline で指定した場合でも、manifest 側 override で値を入れれば同じ表示になる。 ## 範囲外 - 履歴ビュー側でのターンごとコンテキスト推移グラフ。 - 課金額(USD)換算表示。 - compact 閾値 / `compact_request_threshold` との対比可視化(threshold バー等)。本チケットは現値の表示までで、警告色の閾値運用は別チケット。 - pod_cli 等他クライアントの同等表示(TUI 限定)。 ## 影響範囲 - `crates/protocol/src/lib.rs`: `Greeting` に `context_window: u64` / `context_tokens: u64` 追加。 - `crates/manifest` / `crates/provider/src/catalog.rs`: context window をモデルメタとして宣言する経路。実装着手時に置き場所を確定。 - `crates/pod/src/controller.rs`: `build_greeting` で window と `total_tokens()` を Greeting に詰める。 - `crates/tui/src/app.rs`: `App` に `session_context_tokens: u64` と `context_window: u64` を持たせ、`handle_pod_event` で更新。 - `crates/tui/src/ui.rs`: `draw_status` に `ctx:` フィールドを追加。