55 lines
2.5 KiB
Markdown
55 lines
2.5 KiB
Markdown
# Introduction
|
|
|
|
Decodal は **Deferred Constraint Data Language**、略称 **DCDL** である。
|
|
ファイル拡張子には `.dcdl` を使う。
|
|
|
|
Decodal は、設定値・スキーマ・制約・派生設定を同じ式体系で記述し、検証済みの構造化データを得るための言語である。
|
|
|
|
## 目的
|
|
|
|
一般的な設定システムでは、値、スキーマ、デフォルト値、派生設定、バリデーションが別々の仕組みになりやすい。
|
|
Decodal では、それらを合成可能な式として扱う。
|
|
|
|
```dcdl
|
|
Port = Int & >= 1 & <= 65535;
|
|
|
|
Service = {
|
|
host = String;
|
|
port = Port default 8080;
|
|
};
|
|
|
|
Config = {
|
|
host = "127.0.0.1";
|
|
port = 8000;
|
|
} as Service;
|
|
```
|
|
|
|
`Service` は許容する値の範囲を表す。
|
|
`Config` の各値は `Service` によって検証され、`Service` にだけ存在する範囲は抽象的なまま結果へ残る。
|
|
materialize 時には明示値が優先され、値がない範囲には `default` が使われる。
|
|
|
|
## 中心概念
|
|
|
|
- 値と制約は同じ式として参照・合成できる。
|
|
- `&` は両辺の制約を保つ対称な合成を行う。
|
|
- `as` は左辺が右辺より具体的で狭いことを検証しながら合成する。
|
|
- `//` は右辺優先の構造的な patch を行う。
|
|
- `default` は制約ではなく、materialize 時にだけ選ばれる fallback である。
|
|
- object field、関数引数、import は必要になった時点で評価される。
|
|
- `Unknown` は任意の具体値を受け入れる最上位 range だが、抽象的なまま materialize はできない。
|
|
|
|
## 適用範囲
|
|
|
|
Decodal は、設定、スキーマ、制約、派生データの記述に特化している。
|
|
汎用的な状態変更、時刻・乱数・ネットワークアクセス、例外を値として捕捉する `try / catch` は言語機能に含まれない。
|
|
filesystem や外部形式の読み込みはホストが提供し、Decodal の評価は同じ source・import 結果・global bindings に対して決定的に動作する。
|
|
|
|
正規表現制約は利用する runtime の `regex` feature に依存する。
|
|
高度な型推論、match の網羅性検査、到達不能分岐の静的検査は提供しない。
|
|
|
|
## 次に読む章
|
|
|
|
- [Language Specification](./language/index.md): 構文、値、式、制約、評価、materialization。
|
|
- [Embedding](./embedding.md): Rust・JavaScript からの実行、host environment、structured import、language service。
|
|
- [Packages and Integrations](./components.md): 用途ごとに選ぶ crate と JavaScript package。
|