llm-worker-rs/docs/patch_note/v0.3.0.md

2.4 KiB
Raw Blame History

Release Notes - v0.3.0

Release Date: 2025-10-23

v0.3.0 はプロンプトリソースの解決責務を利用側へ完全に移し、ツール/フック登録の推奨フローを明確化するアップデートです。これにより、ワーカーの動作を環境ごとに柔軟に制御できるようになりました。

Breaking Changes

  • ConfigParser::resolve_path を削除し、#user/ #workspace/ 等のプレフィックス解決をライブラリ利用者実装の ResourceLoader に委譲しました。
  • WorkerBuilder::build()resource_loader(...) が未指定の場合エラーを返すようになりました。ワーカー構築前に必ずローダーを提供してください。

新機能 / 仕様変更

  • システムプロンプトの構築責務をアプリケーション側のクロージャへ移し、Worker から ResourceLoader 依存を排除しました。
  • パーシャル読み込み時にフォールバックが失敗した場合、一次/二次エラー内容を含むメッセージを返すよう改善しました。
  • README とドキュメントを刷新し、推奨ワークフローResourceLoader 実装 → Worker 構築 → イベント処理)を明示。#[worker::tool] / #[worker::hook] マクロを用いた登録例を追加しました。
  • ユニットテスト test_prompt_composer_uses_resource_loader を追加し、注入されたローダーがパーシャルinclude の解決に使われることを保証。

不具合修正

  • include_file ヘルパーがカスタムローダーを利用せずにファイルアクセスしていた問題を修正。

移行ガイド

  1. 既存コードで ConfigParser::resolve_path を直接利用していた場合、代わりにアプリケーション側で ResourceLoader を実装し、その中で必要なプレフィックス処理を行ってください。
  2. Worker::builder() を使用する箇所で、新たに .resource_loader(...) を必ず指定してください。
  3. ツール・フック登録は #[worker::tool] / #[worker::hook] マクロを利用する実装に移行することを推奨します。

開発者向けメモ

  • README を簡潔化し、RustDocs で確認できる内容の重複を削除しました。
  • worker/examples/ を更新し、ResourceLoader の実装例とマクロベースのツール登録を採用しました。